だんだん寒い日が多くなってきており、少しずつ秋が近付いてきています。
最近、お子さんが咳をしていたり、鼻がつまっていたりすることはありませんか。風邪かと思いがちですが、実は「秋の花粉症」かもしれません。
春の印象が強い花粉症ですが、秋は第二の花粉症シーズンです。今回は秋の花粉症についてご説明いたします。
秋に多い花粉
秋に飛散が多い花粉は以下の3つです。
・ブタクサ
・ヨモギ
・カナムグラ
どれも住宅地や公園などにも自生している非常にありふれた植物です。
春に花粉の飛散が増えるスギやヒノキのような樹木の花粉と違い、遠くまで飛ぶことはありませんが、身近なところに生息しているため通園・通学の道中や公園遊びなど日常生活の中で花粉を浴びてしまいます。
秋の花粉はいつまで続くの?
ブタクサ、ヨモギ、カナムグラの花粉は10月ごろまで飛散することが多いです。
特にブタクサは関東では飛散期間が長く、年によっては12月ごろまで飛散することもあります。
花粉症の主な症状
主な症状は次のとおりです。
・鼻水や鼻づまり
・くしゃみ
・目のかゆみや充血
・喉のイガイガ感や痛み
特にブタクサの花粉は粒子が小さく、体の奥深くまで侵入することがあります。気管支まで花粉が入ってくると喘息のような症状を起こすこともあるため注意が必要です。
小さなお子さんは免疫機能が未熟な場合もあるため、花粉に敏感になる場合もあります。
くしゃみ・鼻水や喉の違和感が続いているようであれば、早めに小児科へご相談ください。
花粉症の検査
これまで花粉を含むアレルギー検査をしたことがない方、前回のアレルギー検査から期間があいている方はアレルギー検査を行い、原因を特定しましょう。
花粉症の治療
秋の花粉症の治療は、抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬を中心とした内服薬による対象療法を行います。お子さんの症状に応じて、点鼻薬や点眼薬、塗り薬を併用する場合もあります。
アレルゲンとなる植物が分かっている場合は、飛散が始まる前からこれらの治療薬を飲んでおくことで症状を緩和させることも可能です。
秋の花粉は身近なところにあるため、完全に排除することは難しいものではありますが、帰宅時は衣服をはたいて花粉を落としてから家に入る、帰宅後は手や顔を洗うなど花粉を家の中には持ち込まないような工夫をしましょう。
秋になると朝晩が冷える日も増え、お子さんがくしゃみをしていると「風邪かな?」と思うかもしれませんが、秋は身近なところで花粉が飛散していることを覚えておきましょう。
秋は特に風邪と間違いやすい時期ですので、熱もないのにくしゃみ・鼻水や咳が続いているときは早めに小児科へご相談ください。
#花粉症 #ブタクサ #長引く咳 #アレルギー


