予防接種

当院の予防接種について

予防接種ワクチン接種は、子どもたちが元気いっぱいに成長するための大切な一歩です。子どもが幼稚園や保育園、小学校に通うようになると、様々な細菌やウイルスに出会う機会が増えます。その時にワクチンの力があれば、体が感染を防ぎ、また、早く回復する力を持つことができます。
さらに、ワクチン接種は集団での感染拡大を防ぐ助けにもなります。
だからこそ、推奨されている全てのワクチンを受けていただくことをおすすめしています。
ワクチンデビュー、つまり初めてのワクチン接種は、お子さんが生まれてから2ヶ月後から始めることができます。ご希望の方はWEB予約からご予約ください。
もしWEB予約からのご予約が難しい場合は、お電話からでもご予約いただけます。

電話番号(予防接種・乳児検診用):042-686-3448

ワクチンには大きく分けて2つの種類があります。一つは公費で受けられる定期接種、もう一つは自己負担で受けることができる任意接種です。ただし、地域によっては任意接種の費用を補助しているところもありますので、詳細についてはお住まいの市区町村の窓口にお問い合わせください。


定期予防接種

下記のワクチンは定期予防接種の扱いとなります。
日本脳炎、2種混合(ジフテリア・破傷風、11歳以上13歳未満で1回接種する)、4種混合(ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ=小児麻痺)、水痘、B型肝炎、BCG、MR混合(麻疹・風疹)、ロタウイルス、肺炎球菌、ヘモフィルスインフルエンザ菌b型(ヒブ)、子宮頸がん(HPV)

任意予防接種

下記のワクチンは任意予防接種の扱いとなります。
ポリオの追加接種、インフルエンザ、おたふく風邪、3種混合(ジフテリア・百日せき・破傷風)、A型肝炎、髄膜炎菌など

任意予防接種の対象ワクチンは数が多いので、上記以外のものもあります。分からないことがありましたら当院へお気軽にご質問ください。

生後2か月からのワクチンデビュー

日本では、多くのワクチンを国や自治体の支援により、無料で受けられるようになっています。ワクチンを受けることで、お子様の元気な成長を助けるだけでなく、感染病の社会的な拡大を防ぐ役割も果たします。
お子様のワクチン接種の旅は生後2ヶ月から始まりますが、その道のりは少々複雑な場合もあります。同じ病気に対して何度も接種したり、特定の月齢や年齢で接種する必要があるなど、親御さんがスケジュール管理に頭を悩ませることも少なくありません。そのため、当クリニックでは、生後2ヶ月以上のお子様のお母さんやお父さんに対して、接種スケジュールについて丁寧に説明しています。
そして、風邪をひいているお子様とワクチン接種のお子様が同じ待合室や診察室で待つことはありません。ですから、他の子から風邪をもらう心配はありません。どうぞ安心して当クリニックを訪れてください。

ワクチンデビューは、生後2か月の誕生日

予防接種が受けられないケース

次のような状況では、残念ながらその日のワクチン接種はできません。受付で新たな予約日のご相談をさせていただきます。お手数をおかけしますが、別の日に再度ご来院いただくようお願い申し上げます。

  • 体温が37.5℃以上ある場合
  • 母子手帳をお忘れの場合(家に戻って取ってきていただくか、予約日を改めさせていただきます)
  • (定期接種の場合)接種券や予診票をお忘れの場合
  • 医師が接種が難しいと判断した場合

お子様の健康と安全を第一に考え、ご理解いただけますと幸いです。

ワクチンの種類

生ワクチン

生ワクチンは、細菌やウイルスを弱くして作られたワクチンで、体内で自然に増えます。これにより、体が抗体を作りやすくなるため、回数が少なくても効果が高いのが特徴です。日本で使われている生ワクチンには、おたふく風邪、水痘、ロタウイルス、BCG(結核)、MR混合(麻疹、風疹)などがあります。

不活化ワクチン

不活化ワクチンは、病原体の毒性を完全に取り除き、抗体作りに必要な部分だけを残したワクチンです。「不活化」は、病原体を完全に無力化することを意味します。このタイプのワクチンは、生ワクチンよりも抗体作りが少し弱いので、何度か接種が必要になることがあります。インフルエンザ、B型肝炎ウイルス、肺炎球菌、百日せき、ポリオ、日本脳炎、ヘモフィルス・インフルエンザ菌b型(ヒブ)などがこのタイプに該当します。

トキソイド

トキソイドは、病原体から「毒素に反応して抗体を作る」能力だけを残し、毒性をなくしたワクチンです。トキソイドも生ワクチンより抗体作りが弱いため、何度も接種が必要になることがあります。日本で使用されるトキソイドには、ジフテリアや破傷風などがあります。

各種予防接種

ヒブ(ヘモフィルス・インフルエンザ菌b型)

ヒブは、肺炎や中耳炎を引き起こすことがあり、もし重症化すると細菌性髄膜炎を引き起こす危険性があります。これは非常に深刻な状態で、後遺症が残る場合や、最悪の場合、命を落とすこともあります。
ヒブワクチンは、お子さんが生後2ヶ月から受けることができます。
生後2ヶ月を過ぎたお子さんには、ヒブワクチンだけでなく、B型肝炎ワクチン、ロタウイルスワクチン、小児用肺炎球菌ワクチンなども一緒に接種することをおすすめします。これにより、さまざまな病原体からお子さんを守ることが可能になります。

肺炎球菌

肺炎球菌は、肺炎や中耳炎を引き起こす可能性があります。さらに重症化すれば、敗血症や細菌性髄膜炎といった重大な病状を引き起こす可能性もあります。
肺炎球菌のワクチンは、お子さんが生後2ヶ月から受けることができます。
お子さんが生後2ヶ月を過ぎたら、肺炎球菌ワクチンだけでなく、B型肝炎ワクチン、ヒブワクチン、ロタウイルスワクチンといったワクチンも同時に接種することを強く推奨します。これにより、さまざまな病原体からお子さんを守ることが可能になります。

B型肝炎

B型肝炎は、お子さんが生後2ヶ月頃からワクチンで予防できる病気です。
このウイルスに感染すると、時には肝炎が慢性化し、最悪の場合は肝硬変や肝がんを引き起こすこともあります。特に、赤ちゃんや小さい子供が感染すると、その大部分が長期的な感染へと進む恐れがあります。
そのため、B型肝炎の予防接種は、お子さんが健康で幸せな成長を続けられるように、大切な予防策となります。ワクチン接種の詳細やスケジュールについては、お気軽に当院までお問い合わせください。

4種混合

4種混合ワクチンは、ジフテリア、百日せき、ポリオ、そして破傷風という4つの病気を予防するためのワクチンです。

  • ジフテリア:最初は風邪のような症状から始まりますが、時には窒息、神経障害、心臓の問題などの重大な症状を引き起こす可能性があります。
  • ポリオ:四肢の麻痺を引き起こすことから「小児まひ」とも呼ばれます。海外旅行などで感染するリスクがあります。
  • 百日せき:風邪に似た初期症状から始まり、特徴的な激しい咳が続く病気です。重篤な場合、肺炎や脳症などの合併症が発生することがあります。さらに、乳児の突然死の原因にもなりえます。
  • 破傷風:神経麻痺や痙攣、呼吸困難を引き起こす疾患です。傷口から菌が体内に侵入することで感染します。

4種混合ワクチンは、お子様が生後2ヶ月から接種可能です。接種スケジュールは「1期(生後2ヶ月から開始)」と「2期(11歳以降に一度だけ)」の2つに分けられます。これらの病気からお子様を守るため、接種のスケジュールをしっかりと守っていただくことが大切です。

BCG

結核予防にはBCGワクチンが役立ちます。特に乳幼児期に結核を発症すると、結核症や粟粒結核、結核性髄膜炎などの重篤な合併症を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。
接種期間は生後11ヶ月までとなっており、その期間中に1回だけ受けていただくことが必要です。多くの場合、お子様が生後5~8ヶ月の頃に接種を行います。結核からお子様を守るために、予定された接種のタイミングを逃さないよう、お願いいたします。

麻しん風しん

  • 麻しん:初期に咳や鼻水、目やになどの症状が出て、その後高熱や身体に広がる発疹が出現する疾患です。麻しんウイルスは空気感染しやすく、非常に感染力が強いです。重篤な肺炎や脳炎を引き起こす可能性があり、特に脳炎は重度の後遺症を残すことがあります。
  • 風しん:発熱や身体に広がる発疹、リンパ節の腫れなどの症状が出る疾患です。大人が感染すると症状が重症化しやすく、さらに妊娠中の方が風疹に感染すると、赤ちゃんが先天性風疹症候群を発症する危険性があります。これは赤ちゃんが目や耳、心臓に障害を持って生まれてくる可能性があります。

麻しん・風しんワクチンの接種時期は、「1期(1~2歳に1回)」と「2期(小学校へ入学する前の1年のうちに1回接種する)」の二つに分けられています。これらの病気からお子さんを守るために、接種スケジュールを守っていただくことを強く推奨します。

子宮頸がん

ヒトパピローマウイルス(HPV)は、さまざまな病気、例えば子宮頸がんや肛門がん、そして尖圭コンジローマなどといった病気を引き起こす可能性があります。特に注意が必要なのは、若い女性に多く見られる子宮頸がんで、これは主にHPVの感染が引き金となっています。ワクチンを受けることで、子宮頸がんの予防につながることが示されています。HPVワクチンは主に3種類、サーバリックス(2価ワクチン)、ガーダシル(4価ワクチン)、そしてシルガード9(9価ワクチン)があります。それぞれ接種スケジュールは異なりますので、分からないことがありましたらぜひ当院へご相談ください。

水痘(水ぼうそう)

水痘は、帯状疱疹ウイルスによって引き起こされる感染症です。感染すると発熱や体全体に広がる痒みを伴う発疹が現れます。水痘が重症化すると、肌の感染症(とびひ)や肺炎、さらには脳炎を引き起こす可能性があります。これらは命に関わる危険もあるため、早期の予防が重要です。
水痘ワクチンは、1歳から3歳未満のお子さんに対して公費で2回接種されます。これにより、水痘の発症を予防したり、症状が軽くなる可能性があります。

水ぼうそうについてはこちら

日本脳炎

日本脳炎は、日本や東アジア、東南アジアなどで見られる病気で、これらの地域では大変重要な疾患の一つとされています。感染の仕方は、まず蚊が日本脳炎ウイルスを持つ動物(例えば、ブタ)の血を吸うことから始まります。
その後、その蚊が人を刺すと、人はこのウイルスに感染します。
このウイルスに感染しても、ほとんどの人は症状が出ないか、軽い発熱で済むことが多いのですが、一部の人は重症の髄膜脳炎を発症します。この髄膜脳炎になると、感染者の10~30%が亡くなり、また残った人の約半分は重篤な後遺症を持つことになります。
これらの後遺症は脳に影響を与え、体の機能が正常に働かなくなる可能性があります。
これほど重大な影響を及ぼす可能性がある日本脳炎ですが、予防法は存在します。それが、日本脳炎のワクチン接種です。お子さんが3歳になったら、ワクチンの接種を始めましょう。

2種混合(DT)

2種混合ワクチンは、ジフテリアと破傷風という2つの病気を予防するためのワクチンです。
赤ちゃんの時に接種する4種混合ワクチンに続いて、お子さんが11歳になったら接種することが推奨されています。
ジフテリアは、初めは風邪に似たような症状から始まる病気ですが、進行すると呼吸困難を引き起こしたり、神経に障害をもたらしたり、心臓に問題を引き起こすこともあります。
一方、破傷風は、傷口から菌が体内に入ることで感染します。この病気は、体の筋肉が硬直したり痙攣したりする神経麻痺や、呼吸困難などの深刻な症状を引き起こすことがあります。
お子さんの健康を守るためにも、これらの病気から身を守るために2種混合ワクチンの接種を忘れずに行いましょう。

ロタウイルス

ロタウイルスは、5歳以下のお子さんがなりやすい胃腸炎の一番一般的な原因となるウイルスです。このウイルスに感染すると、約2日後に激しい嘔吐や下痢が始まり、これらの症状は約4~7日間続きます。また、下痢をするときには、うんちの色が白っぽくなることがあります。
ロタウイルスによる感染症は、ノロウイルスやアデノウイルスに比べて重篤化しやすく、特に下痢が続くと、脱水症状を引き起こす可能性があります。もしもウイルスに感染してしまったら、こまめに水分を補給することがとても大切です。
それでも、やはり一番大切なのはロタウイルスに感染しないことです。そこでおすすめなのが、ロタウイルスワクチンの接種です。このワクチンは、お子さんがロタウイルスによる胃腸炎にかかるリスクを大きく下げることができます。
生後2か月からロタウイルスワクチンの接種を始め、特に最初の接種は生後14週6日(生後3か月半過ぎ)までに受けることが推奨されています。

おたふくかぜ

おたふく風邪、または流行性耳下腺炎は、特に子どもたちに見られる病気です。この病気は、感染から約2~3週間後耳の下の部分が腫れたり、熱が出たりすることで現れます。また、一部の人には難聴、脳炎、精巣炎、無菌性髄膜炎といった合併症を起こす可能性もあります。
特に、おたふく風邪による難聴は重要な問題で、現在はこれを完全に治す方法はありません。このため、おたふく風邪の予防はとても重要で、特に1歳頃と5~7歳頃の2回、ワクチンの接種を受けることが推奨されています。

おたふくかぜについてはこちら

A型肝炎

ウイルス性肝炎の中で、B型肝炎の次に多い肝炎です。衛生環境が整備された日本では、感染・流行することはほとんどありませんが、発展途上国などへ旅行や出張などで訪れる際には、ワクチンの接種をおすすめします。
特に、出国予定日の1~2ヶ月前には、2回のワクチン接種を完了させることが望ましいです。また、2013年以降、1歳以上のお子さまでもワクチンを受けられるようになりました。

インフルエンザ

インフルエンザワクチンは、インフルエンザウイルスに感染した場合でも、発症した時に現れ得る症状(高熱や全身倦怠感など)を軽くするのにも有効とされています。また、まだ免疫力が低い小さなお子さんが感染した時に、合併リスクの高い肺炎や脳症を予防するのにも期待できます。ワクチンの効果は接種から約2週間後に現れ、その効果は約5か月間持続するとされています。13歳未満の方でしたら、接種を2回行うことをお勧めします。
また、インフルエンザのウイルスは毎年少しずつ変わります。だからこそ、ワクチンも毎年新しく作られ、その年に出回ると予想されるウイルスに対応できるようになっています。そのため、お子さんの健康を守るためにも、毎年、インフルエンザのシーズンが来る前に接種を受けることが大切です。

インフルエンザについてはこちら

任意予防接種・対象年齢以外の定期予防接種料金表

インフルエンザワクチン 1回目、2回目ともに 3500円
三種混合ワクチン(DPT) 5歳就学前 4000円
不活化ポリオワクチン 5歳就学前 8500円
おたふくかぜワクチン 1歳から
(八王子在住の1歳と就学前1年は無料)
5500円
水痘生ワクチン 1~2歳は定期接種
3歳以上は自費接種
7000円
子宮頸がんワクチン・ガーダシル 自費または男性 16000円
子宮頸がんワクチン・シルガード9 9歳から 28000円
B型肝炎ワクチン 0歳児は定期接種
1歳以上は自費接種
(八王子在住の3歳未満無料)
5000円

痛くない注射

子どもたちが病院で検査や注射を受けるとき、「ちょっと怖いな」とか「痛いのは嫌だな」と思うのは、とても自然な反応ですよね。私たち日本人は、痛みを我慢することは美徳と言われてきました。
だから、子どもたちが治療を受けるとき、私たち医療スタッフや、お父さんやお母さんも「仕方ないね、我慢しようね」と思うのは無理もありません。

でも、ちょっと考えてみてください。その「仕方ない」と思ってしまう痛み、子どもたちの体に良くないことが起きていないか、心配になりませんか?たとえば、とても強い痛みや、何度も繰り返し痛みを感じる経験は、子どもたちが痛みに敏感になったり、痛みを怖がる気持ちを育ててしまうことがあるんです。
そして、これらの影響は子どもたちだけでなく、大人になったときにも痛みが続く可能性があると言われています。

でも、ここで大切なのは、痛みは「仕方がない」と思う時代はもう終わった、ということです。
今は、私たち医療スタッフと一緒に、お父さんやお母さんも、「どうすれば子どもたちの痛みを少しでも和らげるか」を一緒に考えていく時代なんです。子どもたちが少しでも楽に、そして笑顔で過ごせるように、一緒に工夫していきましょう。

エムラパッチについて

当院では、子どもたちが病院で治療を受ける際の痛みを和らげるために、「エムラパッチ」を導入しています。これは、注射の痛みを軽減するためのパッチで、私(院長)自身も試してみましたが、ほとんど痛みを感じませんでした(ただし、痛みの感じ方は人それぞれです)。



エムラパッチの特徴

  • パッチを貼って60分後には、注射時の痛みを感じにくくする効果があります。
  • パッチの麻酔成分は、24時間後にはほとんど体外に排泄されます。
  • 年齢や体重によって使用できる量が決まっていますが、新生児からでも使用することが可能です。
  • 注射の痛みを和らげるために使用する場合、保険適用となります。

*ただし、予防接種に使用する場合は自費診療となります。

注射の痛みを減らす工夫

診察注射の痛みを軽減するためのアドバイスを以下にまとめました。当院では、子どもたちが安心して治療を受けられるように、いつもこのような配慮を心掛けています。

注射の必要性を理解させる

子どもたちには、その理由を分かりやすく説明し、なぜ注射が必要なのかを理解させましょう。そうすることで、「注射を乗り越えた!」と自信を持ってもらうことができます。「頑張ったね」のほめ言葉も忘れずに。

リラックスさせる

子どもたちの注意が注射に集中しすぎないように、会話を続けたり、お母さんに抱っこしてもらったりして緊張を和らげます。理解できる年齢なら、深呼吸をさせてお腹を凹ませ、息を吐くタイミングで注射をする方法も効果的です。

注射以外のものに注意を向けさせる

特に小さい子どもたちには、注射以外のものに気を取られることで、痛みを感じにくくなることが分かっています。
例えば、お母さんと一緒に絵本を読んだり、ゲームをしたり、人形遊びをしたりすることも良い方法です。

圧迫法(強くつまむ、たたく)

注射をする部位を、直前につまんだりたたいたりすると、注射の痛みを感じにくくなることがあります。
これは、皮膚をつまむ、たたくといった刺激が脊髄に伝わり、注射による痛みの信号が脳に伝わりにくくする効果があるからです。

注射を打つ際の工夫

注射の針は、太いほど皮膚の表面にある痛みのポイントに当たりやすくなります。そのため、できるだけ細い針を使用することで、痛みを減らすことができます。

注射部位を冷やす

注射する部位を冷やしておくと、痛みが緩和するといわれています。
副作用もなく、手軽にできる方法です。また、注射後の腫れや痛みを緩和するときにも有効です。

これらの方法を一緒に試してみて、子どもたちの不安や痛みを少しでも軽減していきましょう。

予防接種でよくご質問いただくこと

自然に病気になって免疫をつけるのと、ワクチンで免疫をつけるのと、どちらが良いのでしょうか?

自然に病気になることで強い免疫力が身につくことは確かです。しかし、その一方で、病気の重篤な合併症や後遺症になるリスクも高まります。
例えば、「おたふく風邪」を自然にかかると、1~10%の人が無菌性髄膜炎という合併症を引き起こし、さらに数百人~数千人に1人が聴力を失う可能性もあります。しかし、おたふく風邪のワクチンを接種すると、自然に病気になる場合の約100分の1という低い確率でしか合併症を引き起こさないのです。そして、ワクチン接種によって聴力を失ったという報告はほとんどありません。
ですから、病気の重篤な合併症や後遺症を避けるためにも、ワクチン接種を推奨しています。何か疑問や心配がありましたら、遠慮なくご相談ください。

子供がワクチンを打つとき、副反応が心配です。どんなことがあるのでしょうか?

予防接種を受けた後、子どもが熱を出したり、元気がなくなったり、注射したところが赤く腫れたり、硬いしこりができたりすることもあります。でも、そういった反応は一時的なもので、大抵は数日で自然と良くなります。
「反応が出るとこわいから、予防接種は避けたい」と思う方もいるかもしれませんが、ご安心ください。これらの反応は体が一時的に反応しているだけで、病気になるリスクに比べたらずっと軽いものです。それに、本当に重い反応が出ることは非常にまれなのです。
それでも、予防接種後に何かおかしいと感じたら、どんなことでもかまいませんから、すぐにご相談ください。

子どもがワクチンを受ける順番やスケジュールを知りたいです!

それぞれのワクチンは、特定の年齢で受けることが推奨されています。最初のワクチンは通常、生後2ヶ月から始まります。ワクチンの目的は、病気になる前に予防することなので、可能ならば推奨される月齢になったらすぐに受けていただくのがベストです。
一度の診察で、複数のワクチンを一緒に受けることも可能です。これを「同時接種」といいます。ワクチン接種のスケジュールを効率的に組むことができます。どのワクチンをいつ受けるかというスケジュールは、一緒に話し合って決めていきましょう。もし体調がすぐれず、予定通りの接種が難しい時は、遠慮せずにお知らせください。早めにスケジュールを再調整いたしますので、何でもお気軽にご相談ください。

ワクチンを受け忘れた場合どうすれば良いですか?

忘れてしまったワクチンがあると気づいたら、まずはすぐに私たちにご相談ください。何回かに分けて接種するワクチンでも、前回の接種から時間が経ってしまったとしても、決まった回数を接種すれば、ワクチンの効果は十分に得られます。最初から全部やり直す必要はありません。
ただし、ワクチンの対象年齢を過ぎてしまった場合、接種費用は自分で負担することになりますので、ご注意ください。

定期接種と任意接種の違いはなんですか?

「定期接種」は、予防接種法に基づき行われ、国が定めた対象年齢内であれば、基本的に接種費用は無料です(地域によっては一部自己負担が発生することもあります)。一方、「任意接種」は、ご家族が自主的に選んで受けるワクチン接種です。これは基本的に自己負担となります。
しかし、「定期接種」が重要で「任意接種」がそれほど重要でないというわけではありません。どちらも感染症から子どもを守るために重要なもので、差はありません。子どもの健康を最優先に考えると、定期接種と任意接種の区別なく、必要と判断される全てのワクチンを受けることをおすすめします。

接種当日の体調がよくないときはどうすればよいですか?

ワクチン接種は、子どもが元気なときに行うのが一番です。ただし、体調が少々よくなくても、ワクチンの安全性や効果に影響はありません。
しかし、接種後に熱が出たり、吐き気があったりしたとき、それがワクチンの反応なのか、それとも他の病気の症状なのかを見分けるのが難しくなることもあります。そのため、発熱やひどい咳、吐き気などがあるときは、ワクチン接種を控えたほうがいいでしょう。判断に迷うときは、接種前に相談してください。

予防接種した部分が大きく腫れている場合、受診は必要ですか?

ワクチン接種後の腫れについては、基本的に特別な対策は必要ありません。ただし、強くこすりすぎると腫れが悪化することがあるので、気をつけてください。お風呂に入るのも問題なく、時には腫れた部分が熱を持っている時に冷やすと楽になることもあります。
ただし、接種部位よりも広範囲(例えば、腕全体や肘、肩を超える範囲)に腫れが広がった場合、またはお子さんが痛そうで不機嫌な場合は受診をしましょう。

ワクチン接種後、どのくらいのタイミングで熱が出ることがありますか?

ワクチンの種類により、熱が出るタイミングは異なります。例えば、ヒブワクチンや肺炎球菌ワクチン、四種混合ワクチンなどの「不活化ワクチン」を接種した場合、接種したその日や翌日に熱が出ることが多く、大体1~2日で熱は引くことが多いです。
一方、麻しんワクチンや風しんワクチンなどの「生ワクチン」を接種した場合、接種から約4~12日後に熱が出ることがあります。ですが、この発熱も大体1~3日で軽くなることがほとんどです。

ワクチン接種後に熱が出たら、すぐに病院に行くべきですか?

ワクチン接種後には、38度以上の熱が出ることもあります。でも、大抵は24時間以内に自然と熱は下がりますので、それだけであれば心配はいりません。
しかし、他にも元気がない、熱が2~3日続く、吐き気があるなどの症状が出たら、それはワクチンの副反応だけではなく、風邪など他の病気の可能性も考えられますので、その場合は病院で診てもらうことをお勧めします。
特に生後2~3ヵ月の赤ちゃんが最初のワクチン接種後に熱を出した場合は、その熱が他の病気から来ている可能性もありますし、重症化するリスクも高くなります。ですから、その場合は熱が出たらすぐに病院で診てもらうことが大切です。

鶏卵アレルギーなのですが、予防接種は大丈夫でしょうか?

鶏卵アレルギーのある方でも、通常、予防接種を受けることは問題ありません。
例えば、MRワクチンやおたふく風邪のワクチンでは、ワクチン作りに使われるのはニワトリの胚細胞で、アレルギー反応を引き起こす鶏卵のタンパク質は含まれていません。

また、インフルエンザワクチンには製造過程で鶏卵が使われ、ごく微量の鶏卵タンパク質が含まれている可能性がありますが、その量はとても少なく、重篤な反応が生じる可能性はほぼないと考えられています。ただし、万が一のことを考え、予防接種を受ける際には鶏卵アレルギーであることを医師にお伝えください。

アトピー性皮膚炎やぜんそくなど、アレルギー症状がある場合でも、ワクチン接種は大丈夫ですか?

はい、大丈夫です。アトピー性皮膚炎やぜんそく、アレルギー性鼻炎などのアレルギー疾患がある方でも、基本的にはワクチン接種は可能です。ただし、過去にワクチンの成分で重篤なアレルギー反応(アナフィラキシー)を起こしたことがある方は、接種できません。

不安な方は接種前に必ず医師と相談してください。
また、万が一の事態に備えて、接種後はしっかりと観察を行い、もし何か異変を感じたらすぐに連絡してください。

記事執筆者

院長 鈴木俊輔

山と空こどもアレルギークリニック院長 鈴木俊輔

学位
  • 医学博士 1556号
  • 2011年4月20日 ロタウイルス感染に伴う中枢神経合併症における髄液サイトカインの検討 (Cerebrospinal fluid cytokine in central nervous system involvement associated with rotavirus infection) 東京医科大学雑誌(0040-8905)69巻2号 Page227-233(2011.04)
資格・所属
  • 日本整形外科学会
  • 日本骨粗鬆症学会
  • 日本小児整形外科学会
  • 日本人工関節学会
標榜科目 小児科・アレルギー科
TEL 042-686-3447
アクセス 〒192-0074 東京都八王子市天神町24-3
プラムフィールド1F
八王子駅から徒歩15分
駐車場15台分完備 Googlemap
診療時間
9:00~12:00
14:00~18:00

…9:00~13:00
休診日…木曜日午後・土曜日午後・日曜日

地図
TOPへ