アレルギー科

当院では、皆さんのアレルギーに関する悩みを解決するために、専門のアレルギー外来を設けています。
こちらの外来では、子どもさんだけでなく大人の方のアレルギーにも対応しております。お気軽にご相談ください。

ただし、アレルギー外来は診療に時間がかかることが多いため、以下のような状況の方は予約制とさせていただいております。
予約はお電話で承っております。
また、一般の外来からアレルギー外来へと改めてご案内させていただくこともございます。

  1. 初めて当院を受診される方
  2. 食物負荷試験を受けることを予定されている方
  3. その他院長が予約制を必要と判断された方

これらの場合は、ご予約いただくことでスムーズに診療を受けていただけます。皆様のご理解とご協力をお願いいたします。

初めての方へ

家族アレルギー外来へは、「喘息っぽいと言われた」、「スキンケアがうまくいかず、かゆみが止まらない」、「血液検査でアレルギー反応が出て心配」、「食物アレルギーの可能性があると言われ、食事制限をしてきた」といったお悩みを抱えた方々が訪れます。
その中でも特に印象に残っているのが、ある中学生とそのご家族の話です。
小さい頃に魚アレルギーが見つかり、それ以来ずっと魚を避けていたとのことでした。
食物負荷試験を実施した結果、その子が魚を食べても大丈夫であることがわかりました。
その喜びは子供だけでなく、ご家族も私たちスタッフも感じることができました。
多くの方々が、症状を改善したい一心で様々な情報を探し、さまざまなことを試しています。
そのような意欲は素晴らしいことですが、一つだけアドバイスさせていただくならば、「一人で悩まないでください」ということです。きっと誰かがあなたのサポートになるはずで、それは信頼できる直接会話のできる人であってほしいと思います。
そして、もう一つ重要なことは、「早めに専門医に相談すること」です。
アレルギーも早期発見と早期治療が重要で、早めに治療を開始することで、その後のアレルギーの予防にもつながります。
私は日本アレルギー学会認定のアレルギー専門医として、あらゆる年齢層・病状に対応した診療を提供しています。
初診の際には、じっくりと時間を取り、今までの経過やあなたの想いを聞かせていただきます。
そして、当院の診療方針について詳しく説明いたします。
診療の際には、これまでの治療歴や検査結果をお持ちいただけるとありがたいです。
そして、アレルギーは子供だけの問題ではありません。大人の方も、何か不安があればどうぞ遠慮せずにご相談ください。

アレルギー外来の主な疾患

主な疾患は、下記となります。

など

気管支ぜん息

咳をする子供気管支喘息は、気道が敏感になり、風邪やアレルギー物質などに反応して気道が狭まることで、息苦しさ、せき、または喘鳴(ぜんめい)と呼ばれるヒューという呼吸音が現れる病気です。この原因は、お子さんの気道の炎症、つまり気道が腫れてしまうことにあります。
喘息の症状は個人差があり、軽度から重度までさまざまです。適切な治療と管理により、日常生活を大きく制限されることなく過ごせるケースがほとんどです。ただ、重度の喘息では日常生活に支障が出ることもあるため、注意が求められます。
私たちのクリニックでは、気管支喘息に関する詳しい情報とサポートを提供しています。お子さんの喘息の症状に関してのご心配や疑問がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。一緒に、お子さんの健康を守りながら、最適な喘息の管理方法を見つけるお手伝いをさせていただきます。

気管支ぜん息についてはこちら

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎アトピー性皮膚炎は、皮膚のバリア機能が弱まってしまう病気で、この機能が弱くなると、お子さんの肌は乾燥しやすくなり、ささいな刺激に対してもかゆみを引き起こしやすくなります。この状態が湿疹の原因となることがあります。
この病気は個人差があり、お子さんごとに症状やその程度が異なります。そのため、お子さんの肌の状態に合わせた個別のケアや治療が必要です。
湿疹を防ぐためには、保湿クリームを使い、肌の乾燥を予防することが大切です。すでに湿疹が出てしまった場合には、ステロイドの薬が効果的ですが、最近ではステロイド以外の新しい塗り薬も開発され、患者さんの状態に合わせた選択が可能になっています。
私たちのクリニックでは、アトピー性皮膚炎についての詳細な情報を提供し、お子さん一人ひとりの肌の状態に最適なアドバイスや治療法をご提案しています。

アトピー性皮膚炎についてはこちら

食物アレルギー

小麦アレルギー食物アレルギーは、ある食物を摂取すると、体がそれを「危険」と誤解し、アレルギー反応を引き起こす病気です。
卵、牛乳、小麦、ピーナッツなどがよく知られているアレルギーを引き起こす食物です。
食物アレルギーの症状は皮膚の発疹、嘔吐、下痢、喘息など、さまざまで、中には重篤な反応を引き起こす可能性もあります
食物アレルギーは、正確な診断と個々に合わせたケアが必要です。
私たちのクリニックでは、食物アレルギーについての詳しい情報と支援を提供しています。
お子さんの食物アレルギーについてご心配がありましたら、どうかお気軽にご連絡ください。
一緒にお子さんの健康を守り、食物アレルギーの管理を最適化するための方法を見つけましょう。

食物アレルギーについてはこちら

アレルギー性鼻炎・結膜炎(花粉症など)

鼻水吸引機を使う女の子アレルギー性鼻炎や結膜炎は、体がスギの花粉やダニなどのアレルギー原因物質に反応して起こる病気です。
これらの物質に反応すると、鼻や目が痒くなったり、鼻水が出たり、目が赤くなったりします。これが「花粉症」と呼ばれる症状です。
アレルギーの症状は、お子さんやその環境によって変わります。一部のお子さんは特定の季節(例えばスギやヒノキの花粉が飛ぶ春)だけ症状が出ることもあります。
また、ダニやペットの毛に反応して一年中症状が出るお子さんもいます。
私たちのクリニックでは、アレルギー性鼻炎や結膜炎について詳しい情報を提供しています。
また、お子さんの症状や生活環境に合わせた最善の対策や治療を提案しています。
お子さんのアレルギーについてご心配なことがあれば、お気軽にご連絡ください。

一緒にお子さんのアレルギーの症状を軽減するための最適な方法を見つけましょう

アレルギー性鼻炎・結膜炎についてはこちら

アレルギー外来で行う検査

検査は、呼吸機能検査、呼気NO(一酸化窒素)検査、レントゲン、食物負荷試験、血液検査や皮膚テストなどを実施しております。

息の力を測る検査「呼吸機能検査」

呼吸検査機お子さんの呼吸がどれだけしっかりとできているかをチェックするためのテストです。

お子さんには、特別なマウスピースをくわえてもらい、その中に力いっぱい息を吸って吹き出すことを何回か繰り返してもらいます。
このときの息の量や、吹き出す速度などを測定し、その数値をお子さんの年齢や性別、身長に合わせた「普通」の範囲と比較します。
これによって、肺がうまく働いているか、何か問題があるかを見つけることができます。
つまり、お子さんが呼吸をするのがどれほど大変なのか、また、呼吸を通す道がどれほど狭くなっているかを調べることができます。
このテストは、呼吸に関する問題を早期に見つけ、適切な治療を始めるために大切なものです。

息から炎症を探る検査「呼気NO(一酸化窒素)検査」

この検査はとってもシンプルで、ただ機械に向かって一定時間息を吹き込むだけです。
お子さんの気道にどれくらいの炎症があるかを調べる検査です。
これは、ぜん息や、隠れぜん息があるかどうかを見つけるためのテストです。
また、すでに治療を始めている場合には、その治療がうまくいっているかを確認するのにも使います。

アレルギーを調べる血液とお肌のチェック「血液検査や・皮膚検査(プリック検査)」

血液検査機器これらの検査は、お子さんがアレルギーを持っているか、または、ダニや花粉、食べ物など特定のものに反応するかを見つけるための方法です。
でも、血液検査で数値が高いからといって、必ずしもアレルギーの症状が出るわけではありません。
アレルギーが本当に症状を引き起こしているかを判断するためには、「血液検査をする」だけでなく、お子さんがどういった具体的な症状があるのか、それがいつから始まったのか、そして診察で何が見つかったのかなど、もっと詳しい情報を基に見ていきます。
なお、1歳未満のお子さんの場合は、血液検査よりも皮膚検査の方が正確な結果を出すことがあります。
そのため、皮膚検査を選ぶこともよくあります。
そして、その場で結果が分かるので、他の年齢の子供たちや大人に対しても皮膚検査(プリック検査)をすることがあります。

病院で食べてみる検査「食物負荷試験」

食物負荷試験とは、アレルギーを引き起こす可能性がある食物を、病院で少しずつ試しに食べてみる検査のことです。つまり「病院で食べてみる検査」です。以下のような場合にこの試験を行います。

  1. 血液検査でアレルギー反応があったが、実際にはその食物を安全に食べられる可能性がある場合。
  2. 子どものころにアレルギー症状(たとえば、じんましん)が出たが、今は改善している可能性がある場合。
  3. その食物を食べることに不安を感じて避けている場合。

初めて試す時には食べ物の量を少なめにします。
その後、自宅で最初に試した量を上限に、続けて食べていただきます。
次に病院に来る際には、前回よりも少しだけ多い量を試してみて、お子さんの反応を見ます。
これを何度も繰り返すことで、お子さんがどの程度の量まで食べられるか、また、どの程度の量が適量であるかを見つけていきます。
これは、食物アレルギーに対する「最小限の制限」の考え方に基づいています。
つまり、アレルギーのある食物でも、少量なら問題なく食べられることが多いので、どの程度の量までなら安全に食べられるかを見つけることが目指しています。
また、特定の量なら安全に食べられることがわかったら、その量を続けて食べることで、アレルギー症状が徐々に改善することもあります。
つまり、完全に避けるのではなく、適切な量を見つけてその範囲で食べ続ける方が、より効果的なこともあります。

当院で行うアレルギーに対する治療

エピペン(アナフィラキシー補助治療剤)

ショック症状(ぐったり、意識障害、失禁など)やのどの強い症状(のどが締め付けられる感じ、声がれ、声が出ないなど)、呼吸器系の強い症状(強い喘鳴、呼吸困難など)があらわれた場合には、速やかにエピペン(アナフィラキシー補助治療剤)を用います。
エピペンは、ハチに刺された、特定の食品を口にしてアナフィラキシーを起こした場合に備えて常備するお薬です。アナフィラキシーのリスクが高い方に処方いたします。
もし過去に急な強いアレルギー反応(アナフィラキシーショック)を経験したことがある方、または少しのアレルギー反応を引き起こす物質(アレルゲン)で強い反応が出る可能性がある方は、緊急時に備えて常にエピペンを携帯しておくと安心です。アレルゲンが少し含まれている食品を食べただけで強い反応が出るような状況が、「アナフィラキシーのリスクが高い」状態と言えます。

舌下免疫療法(スギ・ダニ)

スギ花粉症やダニアレルギーは、多くのお子さんが苦しんでいるアレルギー症状の一つです。
これらのアレルギーは、鼻水やくしゃみ、目のかゆみといった症状を引き起こし、日常生活に影響を与えることがあります。
そのようなお子さんたちをサポートするために、スギやダニの舌下免疫療法があります。この治療法では、アレルギーの原因となるスギの花粉やダニの成分を少しずつ体に取り入れ、徐々に体を慣らしていきます。
これにより、アレルギー反応を和らげることが期待できます。
私たちのクリニックでは、スギやダニの舌下免疫療法についての詳しい情報を提供しています。
お子さんのアレルギーについてご心配がありましたら、どうかお気軽にご連絡ください。
お子さんの健康と快適な日常生活をサポートするための方法を一緒に見つけましょう。

 

記事執筆者

院長 鈴木俊輔

山と空こどもアレルギークリニック院長 鈴木俊輔

学位
  • 医学博士 1556号
  • 2011年4月20日 ロタウイルス感染に伴う中枢神経合併症における髄液サイトカインの検討 (Cerebrospinal fluid cytokine in central nervous system involvement associated with rotavirus infection) 東京医科大学雑誌(0040-8905)69巻2号 Page227-233(2011.04)
資格・所属
  • 日本整形外科学会
  • 日本骨粗鬆症学会
  • 日本小児整形外科学会
  • 日本人工関節学会
標榜科目 小児科・アレルギー科
TEL 042-686-3447
アクセス 〒192-0074 東京都八王子市天神町24-3
プラムフィールド1F
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