学校生活管理指導表とは
学校生活管理指導表とは、学校や園などの集団生活においてアレルギーを持つお子さんが安心して通学・登園できるように医師が記入した書類のことです。食物アレルギーやアナフィラキシー、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎のそれぞれの疾患に対して診療を行っている医師が記入し、それを学校や園に提出します。
特に、食物アレルギーにおいては、「必要最低限の除去」となるように、アレルギーの食品に対して一定基準の耐性を獲得できたお子さんには、給食を提供することができないか?と、見直しをすることも食育をすすめてゆく上で必要です。特に乳幼児や低学年児童では、少なくとも年に1回は見直しが必要であると考えます。
学校や園の先生と共有すべきことや給食のこと、緊急時の対応についてなど、わからないことや不安なことは、何でもお気軽にご相談ください。
学校生活管理指導表の提出までの流れ
学校生活管理指導表提出時の一般的な流れをお伝えします。
- お子さんのアレルギー疾患について、学校での配慮・管理が必要なことを学校に相談
- 学校から学校生活指導管理表の記入用紙をもらう
- 学校生活管理指導表内の必要事項を記入のうえ、小児科を受診
- 学校生活管理指導表を医師に記載してもらい、園や学校に提出
※園や学校によって異なる可能性もあるので、詳しくは通院・通学されている園や学校に確認するようにしましょう。
学校生活管理指導表の提出が必要な方へ
集団生活において特別な配慮が必要な場合は、生活管理指導表の提出が必須となります。提出が求められる時期は、園や学校によって異なりますが、たいていは入学・入園時や年度初めの4月であることが多いです。
また、漫然と食事の除去を継続する事がないよう、保護者の方と詳しい話をしながら指導表を作成していきますので、当院での生活管理指導表作成が初めてで、以前に他の医療機関でアレルギー採血や、指導表を書いてもらった事がある方は、今までの資料をお持ちいただくと、よりスムーズに診察が進められます。
注意事項
学校・園から受け取った書類をご持参の上、ご相談ください。
医師によって記入できる疾患(アレルギー疾患、心疾患、腎疾患)がありますので、事前にご確認ください。
診察させていただいた結果、より専門施設での受診が必要となり、記入ができない場合があることをご了承ください。その場合は、専門施設にご紹介いたします。