花粉症は早期対策で症状が軽減! ~花粉症初期療法のすすめ~
例年2月半ばごろから年齢を問わず多くの方の頭を悩ませるのが「花粉症」。2025年の花粉飛散量は例年に比べて多くなると予想されています。
今年の春も、くしゃみ、鼻水、目のかゆみなどの症状が辛そうだった…という方は花粉症飛散前から対策を始めることで症状が軽減できます。
そこで今回は、花粉症の初期療法についてご説明いたします。
<花粉症の主な症状>
花粉症はアレルギー性鼻炎の一種で、スギやヒノキなどの花粉がアレルゲンとなります。
アレルゲンである花粉が鼻や目、気管支などの粘膜に付着することで、免疫システムが過剰反応し、様々な症状を引き起こします。
代表的な症状は、以下のようなものが挙げられます。
・くしゃみ ・鼻水(透明でサラサラ) ・鼻づまり
・目のかゆみ ・涙目
・頭痛 ・倦怠感
症状の程度は個人差があり、すべての症状が現れるわけではありません。
花粉の飛散量が多い年は、新たに花粉症を発症する可能性が高くなります。このような症状が現れた場合は早めに受診してください。
<初期療法の開始時期>
花粉症の初期療法は、花粉症の症状が出る前から治療を始め、症状の出現を遅らせたり、軽減させたりすることが目的です。そのため、初期療法は花粉飛散が始まる前から始めるのが理想的です。
花粉飛散が始まってから治療を開始すると、既に症状が出てしまっているため、効果が現れるまでに時間がかかってしまいます。早めの対策で症状を軽く抑えましょう。
<初期療法の方法>
内服薬や点鼻薬、点眼薬を花粉飛散開始の1~2週間前から服用、使用することで症状の出現を遅らせたり、症状を軽減したりできます。
内服薬(抗ヒスタミン薬、マスト細胞安定化剤など)
くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状を緩和する薬。
点鼻薬(ステロイド薬など)
鼻の症状を直接緩和する薬。点鼻薬は効果が高く、副作用が少ないものも多い。
点眼薬(抗ヒスタミン薬、ステロイド薬など)
目のかゆみ、涙目などの症状を緩和する薬。
これらに加えて、ご家庭でできる対策として、外出時のマスクの着用、こまめな手洗い、帰宅後のうがい・鼻うがいも有効です。
また、バランスの良い食事は、免疫力を高める上で重要です。食事のバランスにも注意しましょう。
<舌下免疫療法>
花粉の飛散が落ち着いてから、次の花粉症シーズンに向けてできる治療が舌下免疫療法です。スギ花粉に有効な治療法で、アレルギーの原因となるアレルゲンを投与し、少しずつ身体を慣らしてアレルギー症状を抑えます。
5歳以上のお子様が対象で、通常6月頃~11月頃まで治療を開始できます。治療を希望される方は一度ご相談ください。
花粉症は早期に対策を始めることで症状の出現を遅らせたり、症状を軽減させたりできます。これまで花粉症で悩まれたことがある方は早めにご相談ください。
また、花粉の飛散量が多い年は新たに花粉症を発症するリスクが高まります。これまで花粉症の症状が出ていないお子様も、花粉症と判明すれば初期療法が可能です。アレルギー検査を受けたことがないお子様は一度検査をおすすめします。
花粉症やアレルギーについて少しでも気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。
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